Puddle of the Moon
板の表面に月の形でマスキングを施し、その上から撥水スプレーを塗布した。マスキングを剥がした後に霧を吹きかけると、撥水処理された部分では水滴が弾かれ、未処理の部分には水が滞留する。こうして水そのものが図形となり、月の像が現れる。
水の表面に形成される微細な凹凸は、周囲から横方向に当てた青白い光によって強調される。光は複数のライトのあいだでゆっくりと切り替わっていき、それに伴って水のハイライトと影も静かに変化し、見え方は絶えず揺れ動く。
水はやがて蒸発し、像は消える。再び霧を吹きかけることで月は現れ、また消えていく。



制作風景
初期の実験
フラッシュ撮影を行うと、再帰性反射材のような見え方になる。


無塗装のMDFなどの素材に撥水スプレーを塗布すると、水の浸透の仕方に差が生まれる。その差異を利用して、濡れた状態そのものを図柄として定着させる方法も検討した。



